面白可笑しく、かつ軽蔑の念を含んで語ることが多い [生活]

五夜神
ナミが知る限り「らしい」といったレベルの話で、極めて珍しいケースだと受け止められている。ナミばかりか、彼女の知る魔力持ちたちの誰もそうした話を実際には知らないし、それは「理論上はそうした先祖返りも、可能性としてはあるのだろう」という程度の受け止め方をされている話である。だから、総じて魔力持ちは、パートナーの出身には極めて敏感になる。恋愛や婚姻のあるなしにかかわらず、とりあえず子どもだけでも、という婚外交渉も多い。
 
そうしたわけで、魔女たちにおける婚姻の早さ、婚外交渉の多さもまた、魔力無しの人間との文化的隔たりを生んでいると言える。もっともこれは、地域的な違いも大きいので一概には言えないものでもあるのだが。魔女たちの文化を外から見る魔力無しの人びとは、そういった背景を深く考えることもなく、魔女、魔力持ちのことを、やれ「ふしだらだ」、やれ「節操がない」等々と、面白可笑しく、かつ軽蔑の念を含んで語ることが多い。

実際に、今の偏見を支える問題の一面でもあるのだが、それは文化的な違いに過ぎないという事実が世間に浸透しているとはとても言い切れない。しかし一方で、それを楽しんでいる魔力持ちがいることも事実ではある。主には、男魔女の中に。たとえば、ナミの見知っている顔ぶれからしても、名うてのプレイボーイとも言える剣道師範の沖田ソージ先生のような存在がいる。
媚薬 インモラル
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